事例詳細
調査・質問内容
質問番号 | 0000001274 |
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状態 | 受付済 |
質問日 | 2023/03/07 |
酒井忠次の得意芸「えびすくい」についての資料を紹介してほしい。「えびすくい」の歴史、どういう風に始まったものなのか、いつ頃、目的、どんな時に踊っていたのかなどを知りたい。
図書館からの回答
回答状態 | 公開済 |
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公開日 | 2023/04/24 |
関連質問番号 |
【資料1】天正14年(1586)、家康が北条氏政を訪ねたときの酒宴で「忠次が海老すくいを踊った」との逸話があると記載あり。
【資料2】【資料1】と同様の内容で、どじょうすくいを彷彿とさせる珍妙な御座敷芸とのこと。また、新潟県に「綾子舞」の狂言のひとつとして「海老すくい」が伝わっているとの紹介あり。
【資料3】天正3年(1575)、三方ヶ原の一戦に敗れ、また甲州軍が来襲し元気を失くしている諸将を前に、家康は酒井忠次に海老すくいの踊りを命令した。滑稽な踊りで、家康は家臣たちを陰から陽へ転換させたと記載あり。
【資料4】天正3年長篠決戦前夜、忠次の報告に喜んだ信長が酒宴でエビ踊りを命じ、大いに気をよくしたと記載あり。
【資料5】【資料4】と同様の内容。5月20日、信長が内々評判を聞いていた夷(えびす)の舞を所望。このエピソードの典拠は『譜牒余録 上巻』。
【資料6】酒井忠次の得意芸「海老すくいの舞」として、長篠の戦いで信長に所望されたこと、後に家康が北条氏政・氏直親子と会ったときにも舞ったことを紹介。
【資料7】「三島の会見」の章に「三河の名物、海老すくいの得手舞いでござる」と酒井忠次が踊る場面あり。
【資料8】「汝が得意の海老すくいのおどりを見たいわ」と家康が酒井忠次にいう場面あり。この典拠は『校合雑記』。
【資料9】「酒井左衛門尉忠次を召して、「えび(海老)すくい」の狂言を舞うように命ぜられた。」と記載あり。
【資料10】「酒井左衛門尉忠次をめしてゑびすくひの狂言せよと命ぜらる。」と記載あり。
このほか『話の大事典』猿楽の起源の項、『狂言辞典 事項編』海老すくひの項、『郷土の文化財7 新潟・石川・福井』などに「海老すくい」についての記述があるが、三河や忠次との関係はわからず。
参考文献
タイトル | 注記 |
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庄内藩酒井家 | 【資料1】p.64 |
徳川四天王 | 【資料2】p.15 |
徳川家康 | 【資料3】p.88 |
家康名臣伝 | 【資料4】p.43-46 |
長篠の合戦 | 【資料5】p.116-117 |
マンガで読む三河武士列伝・其の一 | 【資料6】p.30 |
徳川家康 11 | 【資料7】p.455 |
武将列伝 5 | 【資料8】p.28 |
家康公伝 3 | 【資料9】p.76 |
国史大系 [38] | 【資料10】p156 |
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